退職届とは退職が決まった際に、会社へ提出する書類となる。
このページでは、一般的な書き方を縦書きと横書き、それぞれの例文テンプレートを紹介するので、ぜひ参考にしてもらいたい。
また、どのような紙に書くべきか、どのような封筒を選ぶべきか。そして、やむを得ず郵送しなければいけない場合についても解説していく。
退職届を書く前に注意すべきこと
退職届を書く前に注意してもらいたのが、会社の書式があるのかどうかということ。
会社に書式があれば、チェックや◯✕、あとは名前を書いて押印して完成!と簡単に書くことができる。PCの雛形がある会社なら名前と押印以外は、すべてPCで作成できるケースもある。
自分の手書きですべて書くケースは少なくなっているため、まずは上司や人事、社内規定などで確認してから準備しよう。
そして、退職届の提出タイミングは「退職が決定してから」になる。ほとんどの場合、会社側から提出を要求されるため、そのタイミングで出すようにしよう。上司へ退職の意思を告げるタイミングで出さないように注意だ。
- 会社書式があるか確認する
- 提出タイミングは退職決定後
詳細は関連記事で確認してもらいたい。
退職届の見本
縦書き、横書きの退職届の見本となる、例文テンプレートを紹介する。それぞれの解説は例文の下にあるので確認していただきたい。
何度も言うが、これはごく一般的な書き方なので、会社書式がある場合はもちろんそれに従って書くようにしよう。
縦書き退職届の見本
2.退職理由は一身上の都合、日付は決定した退職日
3.退職届の提出日、退職日の2週間以上前の日付
4.正式な部署名と自分の名前、押印
5.略称ではなく正式な社名を書くのが一般的。社長名は自分の名前より上に書き、敬称は殿
横書き退職届の見本
2.略称ではなく正式な社名を書くのが一般的。社長名は自分の名前より上に書き、敬称は殿
3.正式な部署名と自分の名前、押印
4.私事や私儀と書き、自分に関することだと示す
5.退職理由は一身上の都合、日付は決定した退職日
6.「以上」として〆る
どんな紙に書くの?封筒は?
会社書式では紙は気にすることもないし、封筒にいれる必要もない。しかし、自分で準備する際には、一般的に常識とされている方法で提出するのが無難だ。
紙はA4サイズが一般的
退職届を書く紙は、A4サイズかB5サイズが一般的とされている。
会社側が保管する正式な書類であると考えると、A4サイズで提出するのが無難ではないだろうか。
封筒は無地の白色が一般的
無地の白色の封筒に入れるのが無難だ。茶封筒や郵便番号の枠がある封筒は避けるようにしよう。
退職届を封筒に入れるには、横に三つ折りするのが一般的だ。
退職届を横に三つ折りした際のサイズ別に適した封筒サイズは以下になる。
- A4:長形3号
- B5:長型4号
表面、裏面には、それぞれ以下のように記入しよう。
- 表面:封筒の中心よりやや上に「退職届」と記入
- 裏面:左下に所属部署と氏名を書く
封筒はノリ付する必要はないが、ノリ付けした場合は〆を書いておこう。
万が一郵送することになった場合の対応
退職届は一般的に手渡しするものだが、辞める理由や病気などで直接渡せないケースもあるだろう。
その際は、退職届の封筒よりも大きい封筒に添え状と共に入れて、あらかじめ上司へ「郵送します」と伝えたうえで送るようにしよう。
添え状は「拝啓、貴社ますますの……」などでもいいのだろうが、まだ同じ会社の上司へ送るなら、そこまでかしこまる必要はない。内容が分かれば十分だ。
また、上司へ退職を伝えたにも関わらず退職を許してくれなかった場合には、上司へ連絡せずに退職届を郵送するケースもある。
その際は、退職支援のプロである、退職代行サービスの利用を検討すべきだろう。退職代行サービスは、退職届などの退職書類のやり取りも仲介してくれる。そのため、会社の上司や同僚と会うことも会話することもなく退職できるのだ。
まとめ
一般的な退職届の書き方などを紹介した。
- 自分で準備する前に、会社書式がないか確認する
- A4サイズが一般的で、封筒サイズも合ったものを選ぶ
退職届は、会社側が必要とする意味合いが強い書類といえる。提出を求められたらすぐに対応できるようにしておこう。
また、退職を拒否されたなどトラブルがあっても、退職は本人が選択できる自由がある。退職がスムーズに進まないなら、退職代行サービスの利用も検討しよう。