退職願とは、退職する意思を会社へ伝える際に提出する書類となる。
このページでは、一般的な書き方を縦書きと横書き、それぞれの例文テンプレートを紹介するので、ぜひ参考にしてもらいたい。
また、どのような紙に書くべきか、どのような封筒を選びべきかについても解説していく。
退職願を書く前に注意すべきこと
退職願は、退職を願い出るときに提出するものである性質上、上司によってはあまり良い印象を与えるものではない。
そのため、退職願は出さずに口頭で退職を願い出るのが一般的となっている会社も少なくない。
しかし、社内規定や規則などで退職願の提出が必要としている会社もあるため、退職を考えているなら、是非おおよその書き方や意味は理解しておこう。
提出が必要か必要でないかは、企業にとって従業員が自らの意思で退職を申し出たのかを証明できる書類となるからだ。
会社によっては専用の書式で「退職願」や「退職届」とし、どちらの内容も記載しまとめやすくしているケースも多い。
- 退職を願い出るタイミングで提出するもの
- いきなり出すと悪い印象を与えるケースもある
- 退職希望は口頭で伝えるのが一般的
一般的に退職が決まってから会社に提出するのは「退職届」となるため、退職届の書き方は関連記事で確認してほしい。
詳細は関連記事で確認しよう。
退職願の見本
縦書き、横書きの退職願の例文となる、テンプレートを紹介する。それぞれの解説は例文の下にあるので確認していただきたい。
これはごく一般的な書き方なので、提出が必要で会社書式がある場合はそれに従って書くようにしよう。
縦書き退職届の見本
2.退職理由は一身上の都合、日付は退職希望日
3.退職願の提出日、退職希望日1カ月以上前の日付
4.正式な部署名と自分の名前、押印
5.略称ではなく正式な社名を書くのが一般的。社長名は自分の名前より上に書き、敬称は殿
横書き退職届の見本
2.略称ではなく正式な社名を書くのが一般的。社長名は自分の名前より上に書き、敬称は殿
3.正式な部署名と自分の名前、押印
4.私事や私儀と書き、自分に関することだと示す
5.退職理由は一身上の都合、日付は退職希望日
6.「以上」として〆る
どんな紙に書くの?封筒は?
会社書式では紙は気にすることもないし、封筒にいれる必要もない。しかし、自分で準備する際には、一般的に常識とされている方法で提出するのが無難だ。
紙はA4サイズが一般的
退職願を書く紙は、A4サイズかB5サイズが一般的とされている。
会社側が保管する正式な書類であると考えると、A4サイズで提出するのが無難ではないだろうか。
封筒は無地の白色が一般的
無地の白色の封筒に入れるのが無難だ。茶封筒や郵便番号の枠がある封筒は避けるようにしよう。
退職願を封筒に入れるには、横に三つ折りするのが一般的だ。
退職願を横に三つ折りした際のサイズ別に適した封筒サイズは以下になる。
- A4:長形3号
- B5:長型4号
表面、裏面には、それぞれ以下のように記入しよう。
- 表面:封筒の中心よりやや上に「退職願」と記入
- 裏面:左下に所属部署と氏名を書く
封筒はノリ付する必要はないが、ノリ付けした場合は〆を書いておこう。
まとめ
一般的な退職願の書き方などを紹介した。
- 退職を願い出る書類であるため、提出しないケースもある
- 自分で準備する前に、会社書式がないか確認する
- A4サイズが一般的で、封筒サイズも合ったものを選ぶ
退職願は会社によっては提出しないケースも多いが、辞められない、辞めさせてくれない会社へ「辞める意思を伝えた証明」ともなる。
退職は本人が選択できる自由があるが、退職を拒否されるなどトラブルも少なくない。退職がスムーズに進まないなら、退職代行サービスの利用も検討してみてはいかがだろうか。