退職を上司に伝えるときには緊張のあまり自分の意思を上手く伝えられず、簡単に退職を引き止められたり受け入れてもらえなかったりとして、退職を決断した会社を辞められないケースも少なくない。
一度自分の中で退職を決断したのに、また同じ会社で働き続けるのは非常につらく、それまで以上にモチベーションが低下してしまうだろう。
このページでは、退職を上司へ伝える際のポイントを紹介する。退職を検討しているなら、ぜひ参考にしてもらいたい。
また、退職するまでの順序は、関連記事から確認しよう。
上司へ退職の意思を伝える際の2つのポイント
スムーズに上司との面談を進めるには、できるだけ退職を引き止められないように振る舞う必要がある。
また、何度も話し合いが行われないないように、一度の面談で具体的な退職までのスケジュールを伝え、退職の本気度をアピールするのも効果的だ。
- 引き止められにくい退職理由を伝える
- 具体的な退職スケジュールを伝える
次から詳しく説明しよう。
引き止められにくい退職理由を伝える
引き止められにくい退職理由とは、前向きな理由、やむを得ない理由となる。
例えば「やってみたいことがあり、挑戦したいから退職します」などのポジティブな理由、「家業を継ぐため地元にもどるので退職します」などのやむを得ない理由だ。
やむを得ない理由は別として、どうせ会社を辞めるなら本当にポジティブな気持ちで退職する方が、今後の人生にとっても良い影響を与えるだろう。
ネガティブな理由では高確率で引き止められるし、退職の意思を伝えるというよりも相談という意味合いが強くなってしまうのだ。
例えば会社側からしてみれば、人間関係なら異動や転勤で簡単に解決できてしまうし、仕事内容も同様に社内で役割を変えてしまえば解決できないことではない。
そのため、引き止められない理由とは口を出しづらい内容の話というわけだ。
- 前向き、やむを得ない理由が引き止められにくい
- ネガティブな理由は相談になってしまう
具体的な退職スケジュールを伝える
退職日や有給休暇の日程などのスケジュールを伝えるのも、引き止められにくいポイントになる。
前向きな退職理由を伝えた上で退職スケジュールを伝えれば、上司は「ここまで準備しているなら、もう止められないな」と感じるだろう。
また、ここで引き継ぎなど業務のことも盛り込み、考えている姿勢を見せれば「会社が嫌になったのではなく本当にやりたいことがあって辞めるのだ」と上司も感じてくれるはずだ。
そして、一度の面談でほとんどのことを伝えてしまえば、再び面談をする必要もないため効果的といえるだろう。
- 退職日や有給休暇などのスケジュールを伝える
- 引き継ぎなどの予定も盛り込む
- 退職の本気度を伝えるのにも効果的
- 一度の面談で済む可能性もある
上司との面談での注意点
会社を辞めるからといって、上司に対し無礼な振る舞いをするのは間違っている。これは、スムーズに退職できなくなる可能性もあるため十分注意しよう。
ここでは、上司がへそを曲げる可能性がある行動を紹介する。
また、ほとんどの会社では「退職を希望する日の1カ月前まで」に、退職の意思を伝えるよう社内規定などで謳っているので注意しよう。
- 上司へいきなり退職届は出さない
- 退職の意思を伝えるタイミングは1カ月以上前
- 退職を受け入れてもらえないなら支援サービスもある
退職願や退職届は提出しない
面談の最初でいきなり退職届などを出すのは避けるべきだ。出された上司からすれば、まったく相談なしに出されるのは気分がいいものではない。
一般的には、退職を伝える際に「退職願」、退職が決まったら「退職届」を提出するとされている。
しかし、実際には本人が一から書かなくても会社に書式があることがほとんどで、退職日が決定してから「この書式で出して」と会社からいわれるケースが多いのだ。
スムーズに退職を進めるためにも、退職は上司へ口頭で伝えるようにしよう。
1カ月前には退職を伝える
実際に多くの業務に関わっている会社員では、引き継ぎや挨拶、有給休暇の消化などを考えると、1カ月ではまったく期間が足りないだろう。
そのため自分の現状により、退職希望日の1カ月〜半年くらい前のタイミングで退職を伝えるのが一般的だ。
また、退職届は退職日の2週間前まで(または日付で)に提出するように、会社側から求められるのが一般的、それに従おう。
退職させてくれない上司もいる…
どんな理由を並べても、絶対に退職を受け入れてくれない上司もいるし、話すら聞こうとしない上司もいる。これでは、まったく話が進まない。
そんなときは、退職を支援してくれるサービの利用も検討しよう。詳しくは関連記事を見てほしい。
まとめ
- 前向きな退職理由を伝える
- 退職スケジュールを準備して伝える
人間関係や仕事内容など、退職を考えるきっかけはネガティブなことだったかもしれない。しかし、その気持ちのまま退職するよりも、前向きに転職した方が自分にとってプラスになるだろう。
上司へ退職を伝えるときは、しっかりと前向きな気持ちに切り替えて面談に臨もう。
また、どうしても会社を辞めさせてくれないなどあるなら、退職を支援してくれるサービスの利用も検討しよう。