「あの人ばかり仕事を頼まれてズルい…依怙贔屓(えこひいき)だ!」
「課長はいつも〇〇さんばかりに話しかけている…不平等で不満!」
上司による依怙贔屓に悩まされている会社員も少なくはないだろう。依怙贔屓によって、モチベーションが保てずにストレスを感じている会社員も少なくない。
しかし、自分も含めて会社での振る舞いなど、全ての人に対してを同じように接するのは難しいことではないだろうか。
このページでは、会社ではどのような依怙贔屓があるのかに触れたうえで、原因と考えられることや気にするだけ無駄な理由を紹介しよう。
上司の依怙贔屓を理不尽と感じているなら、ぜひ参考にしてほしい。
会社での依怙贔屓とは?
会社では、さまざまな依怙贔屓とされる行為がある。
もちろん人それぞれ感じ方は違うかも知れないが、一般的に依怙贔屓とされるであろう振る舞いを考えてみよう。
特定の社員にだけ仕事を頼む
同じ社員にばかり仕事を頼む上司の振る舞いは、依怙贔屓と感じてしまうことだ。
自分もやらせてほしいと感じても、上司は同じ社員にばかり頼むため、モチベーションが低下してしまう原因にもなるだろう。
特定の社員だけ怒られない
同じミスをしても、ほとんど怒られない社員や注意すらされない社員もいる一方、自分だけ怒られると感じている会社員もいるだろう。
上司だけではなく、怒られない社員に対しても良い感情を持てなくなるきっかけとなることだ。
特定の社員の話ばかり聞く、または話しかける
とくに仕事の話など特定の社員からばかり、報告を受けたり相談したりする上司もいる。
他の社員にとっては、相談される社員だけが仕事をしていると評価されているようで、いい気分にはならないものだろう。
特定の社員ばかり食事やゴルフに誘われる
仕事終わりや休みの日、取引先との会食やゴルフなども決まった社員を連れて行く上司がいる。
「そんなのには誘われたくもない」とは言うものの、実際に同僚がいつも誘われているのを見ると、気になるという人も少なくないのではないか。
特定の社員だけ取引先との会議や打ち合わせに同席させる
会食やゴルフへ連れてかれるということは、もちろん会議や打ち合わせでも同じことが言えるだろう。
連れて行かれる社員は「どうして自分だけ」と口では言うが、実際は自分が他の社員より一歩リードしていると感じているものだ。
どうして依怙贔屓は生まれるのか
依怙贔屓の原因はどのようなものなのだろうか。
ここでは、依怙贔屓が生まれるきっかけを考えてみよう。
親しい間柄だから
仕事以外の趣味などが同じで話が合うなども、上司が特定の部下に話しかける原因になる。
仕事以外の話を多く積み重ねることで、頼みやすい、話しやすいなどの感情が生まれ、その部下の性格や考え方などを把握しやすくなるのだ。
そして、仕事でもプライベートでも信頼できる部下や後輩となり、他の社員から見れば依怙贔屓と感じられるのだろう。
出身校などが同じ
出身校が同じで部活動やサークルなども同じ、さらに同じ時期に在学していたとなれば、入社時点でどのような人間なのかを把握できているだろう。
よって、他の部下や後輩よりも話しやすかったり頼みやすかったりするため、依怙贔屓されていると見えてしまうケースも少なくはない。
コミュニケーション
一般的に「おはようございます」が、その日最初の会話になる。それが、コミュニケーションのきっかけになることなのだ。
依怙贔屓されているように見える社員は、挨拶を欠かすことがない人間が多い。
挨拶するだけで、挨拶をしない社員とはかなり上司の印象は違うし、話しかけられる回数も格段に変わってくるだろう。
そのため、依怙贔屓なのではと感じてしまうのだ。
依怙贔屓を気にするより大切なこと
前章を見ると依怙贔屓されるのには、される側がされるきっかけを作っていることに気がつくだろう。
ここでは、依怙贔屓されている同僚や後輩社員を気にするよりも、もっと効率的に考えるきっかけとなることを紹介しよう。
自分の振る舞いを思い起こしてみる
依怙贔屓で気になることは「ズルい」ということもあるが、「自分は嫌われているのでは?」という感情もあるだろう。
もちろん、嫌われているのでは?というのは考えすぎである場合がほとんどだ。
嫌われているのではなく、上司や先輩の目に触れていないだけなのかもしれない。
例えば、以下のようなことはないだろうか。
自分から話しかけることをしない
入社以来、自分から上司や先輩社員に話しかけていないことはないだろうか?
仕事上でどうしても質問しなければいけないこと以外は全く話しかけないのでは、上司から気にしてもらえる社員とは言えないだろう。
また、上司や先輩社員にとっても話しかけられないことは、嫌われているのでは?頼りにされてないのでは?と考えるものだ。
そこでさらに、上司や先輩社員との関係を築くのが難しくなってしまうだろう。
挨拶をしない、または自分から挨拶しない
朝、上司や先輩社員に会っても挨拶しなかったり、自分からは挨拶しなかったりすることはないだろうか。
朝の挨拶をしないと、その日は一度も会話しないことになってしまうケースも少なくない。
朝の挨拶は、会話をするきっかけとなることだ。毎日続けることで、自然と親しい人間関係を形成できるだろう。
しかし、挨拶をしないと入社して数年経っても親しい人間関係を作れていないケースもあるのだ。
すぐに返事をしない
例えば、何かの仕事を頼まれたとき、すぐに「はい、了解です」などと快諾する社員と、「多分大丈夫ですけど…」など、まず内容やボリュームを確認する社員とだったら、どちらに仕事をたのむだろうか。
基本的には、上司から頼まれたことへは、すぐに返事をするべきである。返事をしてから内容やボリュームを確認すればいいのだ。
返事が先ではなく質問から入ってしまっては、上司は頼んだことを否定されたと感じてしまうだろう。
よって、次に仕事を頼みづらくなったり頼まれなくなってしまったりするのだ。
積極的に関わろうとしない
仕事に関わろうとしないのも、上司や先輩社員の視界から外れてしまうきっかけとなる。
新入社員がやるような業務ばかりを何年もつづけ「自分だって仕事を頑張っている」と思っていても、誰の目にも止まることはないだろう。
仕事を与えられないのは、自分が積極的に責任ある業務へ関わろうとしなかったのが原因であることも多いのだ。
依怙贔屓は気にしない!解決方法
他人の依怙贔屓が全く気にならないというなら、今の職場でも問題ないことだ。
しかし、依怙贔屓が気になり自分も依怙贔屓されたいと感じるなら、今の職場にいては難しいことだと言える。
結局、依怙贔屓は上司が故意的に行っているのではなく、人間関係の合う合わないで自然に起きている。
そのため依怙贔屓とは誰にも悪気など無い行為であり、気にしているのはその行為に関われない社員だけである可能性が高いのだ。
そもそも自分向きの振る舞いじゃない
例えば、小中学校で学校のとき「学校の先生が依怙贔屓をしている」と感じたことはないだろうか。
しかし、それは単に先生に話しかける回数が多い生徒がそう見えるだけであり、先生にとっては依怙贔屓など考えてはいなかったかもしれない。
多くの生徒や児童と対する先生は、その全員と全て同じように接することなど不可能なのである。
友人関係もそうだろう。全校生徒と友人ということなどあり得ないことだ。よく会話する友達だからこそ、自分の話を聞いてほしいと思うし相談にも乗ってほしいと考えるものだろう。
会社内だって同じなのだ。友人とは言わないが、よく会話する人間に自然と頼ってしまうということだ。
そのため、依怙贔屓が理不尽だと感じているなら、その職場はそもそも自分にはマッチしていない職場なのかもしれない。
解決するには転職を検討!
せっかく転職するなら、今よりも高待遇で自分にマッチした会社への転職を目指すべきだ。
前向きな転職なら、会社を辞めることをネガティブと考える必要もないだろう。
満足する転職を実現するためには、転職のプロによる支援サービスを利用するのが効果的だ。
退職したいけれど辞められない?
転職を検討しても、辞めづらい、会社が辞めさせてくれないなどのケースもあるだろう。
そのようなときは、退職を支援してくれるサービスもあるので活用してみてはいかがだろうか。
まとめ
職場の依怙贔屓は、気にし出すといつまでも不満を感じてしまう。
しかし、依怙贔屓は故意に行われているのではなく、自然に起きてしまう行為である可能性もあるため解決できないことが多いのだ。
もし、依怙贔屓に我慢できないなら、不満を感じながら仕事を続けるよりも、自分にマッチした職場への転職を検討してみてはいかがだろうか。